失敗しない防音工事を依頼するポイントについて書いてきました。
①テーマ(ゴール)を設定する。
21時まで楽器の演奏をしても、近隣に迷惑を掛けない音楽教室をつくること
テーマ(ゴール)を設定することで予算を抑えることも出来ます。
②遮音・制振・吸音・密閉 の 特性をおさえた防音工事をする。
シンプルにすると
厚みと重さのある壁をつくり、
振動を抑える工夫をし、
反響音を抑える吸音材を使い 、
隙間の少ない、精度の高い施工をする。
以上が、防音工事を依頼する際のポイントです。
このような質問を頂きます。
◆吸音パネルで防音をすることが出来ますか?
吸音パネルは反響音を抑えるものです。
一般的に吸音パネルは、遮音性能を上げるものではありません。
◆壁にグラスウールを入れることで防音性能を高めることが出来ますか?
グラスウールの本来の目的は断熱と吸音です。
断熱、吸音、制振性能はありますが
“遮音性” を上げるには別の方法が効果的です。
例えば、
太鼓の中にグラスウールを入れれば振動を抑えることは出来ます。
砂を入れるとグラスウールより更に振動を抑えることが出来ます。
遮音(音を遮る)の効果的な方法は、重さと厚みのある壁を造ることです。
◆建材メーカーの施工プランの方が間違いないのでは?
建材メーカー様の施工プランは、
防音工事を受ける施工業者様にとっては
「これを使えば防音になる。」という
便利な《 施工パック 》という特徴もあり、
オーバースペックになる傾向もあるようです。
一般的な建材を組み合わせ施工をすることで
十分防音性能を引き出し、コストを落とすことが出来ます。
落としたコストで、機能性・デザイン性の高い内装をすることを
弊社は得意としています。
施主さまにとり最適な部材と判断した場合は
建材メーカーの部材を積極的に使用しています。
◆防音ユニット (防音ルーム)を考えています。
・防音ユニットのメリット
手軽さ、工事のはやさ、
引っ越しの際、新しい場所に移設が出来る等。
・防音内装工事のメリット
スペース効率が良い 、
ユーザーの目を引く
魅力的なデザイン・機能性を選択することが出来る等。
テナントを借り受ける場合、
原状回復や移設費用を考えると、
金額的に差がないように感じています。
メリットとデメリットを勘案した選択で宜しいと思います。