安野です。
「銘木に電磁調理器を埋め込んだダイニングテーブルの製作」の第4回目です。
「自宅用から友人宅への納品に変更」となり、「事前に想定していたテーブル脚では対応できない」という問題が発生しました。
今回はその問題を解決策として、テーブル脚を特注し、イメージに合うようにエイジング風の塗装を行った様子をお伝えしていきます。
なぜ、既製品のテーブル脚では対応できないのか?
友人からダイニングテーブルを「食事の他にテレワークにも使えるようにしたい」とのリクエストを受けました。
当初は、テーブルの高さを70センチ~72センチで想定していました。
友人がダイニングテーブルに合わせて購入予定の椅子の高さは38センチ。
想定していたテーブルの高さでは合わないことに気がつきました。
食事とテレワーク双方に対応する「差尺」とは
差尺とは「椅子の座面から、テーブルの天板まで高さ」のことです。
平均的には、27センチから30センチほどが適切とされています。
食事とテレワークにも対応するようために、差尺は少し狭めの27センチに設定します。
椅子の高さ(38センチ)+差尺(27センチ)=テーブルの高さ(65センチ)になります。
天板の厚みが5センチですので、脚の長さは「60センチ」になります。
テーブル脚の「長さが60センチ」、天板に合わせた「幅が56センチ」が最適なサイズです。
あれこれ探したのですが既製品では見つかりません。
急遽、建築・特注金物の専門工場に製作を依頼することにしました。
友人からイメージや予算をヒアリングし図面を書き、出来上がった特注のテーブル脚がこちらです。
三司商事がオーダーテーブル制作で大切にしていること
私たちがオーダーテーブルの制作において、大切にしていることがあります。
それは、『テーブルの上に乗って電球が交換できること』です。
特注のテーブル脚はシンプルですが、その基準を十分に満たす強度で完成しました。
天板のイメージに合わせるための一工夫
このまま納品しようと思いましたが、友人のためにイメージに合わせたエイジング風の塗装を施していきます。
スチール製の焼きが入った感じ、錆びが入った感じを出すために色を付けていきます。
最後にシルバー塗装をし、仕上げとしてコーティングを施し完成です。
次回はいよいよ最終回、友人宅への納品です。
「銘木に電磁調理器を埋め込んだダイニングテーブル」の価格と完成品のレビューをお伝えしていきます。
お楽しみに!