【オーダー家具】銘木に電磁調理器を埋め込んだダイニングテーブルの製作”その3”

オーダー家具

安野です。
「銘木に電磁調理器を埋め込んだダイニングテーブルの製作」の第3回目です。
オーダー家具の製作、今回は天板塗装の作業です。

友人へ納品することになりました

もともとは「どんなダイニングテーブルが欲しい?」との雑談をキッカケとして「自宅のサイドテーブル」にしようと制作を始めたものでした。

自宅用でしたがフィードバックをもらうために、作業中の画像を友人へ送っていました。
「ゴツゴツした感じは好まれない」とか「フラットにしたほうが掃除がしやすい」とか、友人からの意見を取り入れながら進めていました。

少しずつ形になっていくと友人は気に入ったようで「これ、引き取るよ」と言ってくれました。
そう言われると、更に良いものに仕上がるように気が引き締まります。

天板塗装は「手入れが簡単で、劣化しにくいウレタン塗装」を選択

今回は「天板塗装」を仕上げて行きます。
ハードメープルの天板塗装で、私は4つ選択肢を考えました。
各塗装方法のメリットとデメリットは以下の通りです。

塗装方法 メリット デメリット
①蜜蝋ワックス
②柿渋塗装
木本来の柔らかさや、ぬくもりを感じることができる 無垢に近いので、汚れや傷がつきやすい
③ラッカー塗装
④ウレタン塗装
調味料や飲み物をこぼしたり、ぶつけた際に汚れや傷がつきにくい 熱伝導率(熱を奪う力)が高く、硬さや冷たさを感じる

今回は、友人に塗装の特徴を丁寧に説明し「手入れが簡単で、劣化しにくいウレタン塗装」を選択しました。

高級家具の塗装を任せられる「有限会社丸和」へ搬入

塗装は、店舗やオフィス、住宅家具で多くの実績がある、埼玉県川口市の有限会社丸和に依頼をしました。

有限会社丸和 · 〒334-0075 埼玉県川口市江戸袋2丁目7−32
★★★★★ · 塗装工

数十年来のおつきあいがあり、私の実家の家具を綺麗に仕上げていただいた信頼できる塗装会社です。

打ち合わせで「光沢のない感じ」と伝えると、「スーパーマット塗装」がベストとおすすめを頂きました。

一週間後に引き取りに行くと、塗装としては難易度の高い「スーパーマット塗装」が美しく仕上がっていました。

休日を利用して磨き作業をしたので少し不安がありましたが、私の作業を上手にフォローしてくれました。
メープル材の繊細な木目が活きた、申し分のない仕上がりです。
普段から高級家具の塗装を手掛けていればこその技術です。

なぜ、オーダー家具は納期がかかるのか

「オーダー家具は納期がかかる」というご意見を伺うことがあります。

私たちのお話になりますが、加工工場や塗装工場に運ぶ際、丁寧に養生(傷がつかない梱包)して「自ら運ぶ」ようにしています。

もちろん配送会社に依頼して運ぶこともできますが、オンリーワンのオーダー家具に何かあると取り返しがつきません。
また、作業をしていただく職人の顔を見て頼むことも大切にしています。

有限会社丸和 本社 工場にて
浅野隆社長と2ショット

この完成までのお時間も「オーダー家具だからこその楽しみ」と感じていただけたら、嬉しく思います。

次回は「テーブルの”高さ”に大きな問題が起こりました、、、」をお伝えしていきます。

【オーダー家具】銘木に電磁調理器を埋め込んだダイニングテーブルの製作”その4”
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