「倉庫の組み立てのとき、天井にキズをつけませんでしたか?」
工事の翌日、お施主様から電話を頂きました。
「建物の天井に大きな凹みがあるのです。」
「申し訳ありません、すぐに確認いたします。」
すぐに伺って確認ができない状況だったので
「お手数ですがキズがついた建物の画像を送って頂けませんでしょうか?」
と電話を切りました。
工事管理者に確認をしたら
キズのことは気がついていたようで
「最初からありました。」
「厚み1ミリにも満たない鉄板をぶつけてあんなに大きなキズは出来ません。」
と言われましたが、そのまま言うわけにはいきません。
翌日、メールが来なかったので連絡をすると
申し訳なさそうにおっしゃいます。
「前からキズはあったと、スタッフに言われました。」
一晩なにも言わず
「よかった~」です。
私も正直に
「そちらから言って下さり助かりました。」と言いました。
キズをつけたことの証明って簡単にできますが
やっていないことを証明するって難しいのです。
うかつに相手を論破したら今までの関係性を壊します。
自ら気づいて下さるのが一番だったので
ホントに、
事件はいつもいつも現場で起こります。