経済寸法

リフォームお役立ち情報

「歩留まり(ブドマリ)」と言う言葉があります。

わかりやすくいうと
「歩留まり(ブドマリ)」とは『利用可能率』のことです。

やさしく言いなおすと「経済的な寸法」ということです。

毛糸のセーターを編むとして
毛糸を9個と半分使ったら結局10個です。
半分はロスになります。
利用可能率は95%ということになります。

なので、セーターを
大きめに編んで10個使い切るか 
小さめにして  9個で編みきれば
利用可能率は100%となり
地球にやさしいセーター』なります。

どのようにしたら『地球にやさしい家具』を作れるか?

というハナシをします、日常でも役に立つと思います。

ベニヤ板や合板。畳や襖の規格は
約90センチ✕180センチになっています。

大きなものを作るときはベニヤ板や合板は
約120センチ✕240センチの大判サイズもあります。
(ホームセンターでは見かけません)

よくみると、5枚開きの家具は、
右のドア4枚は同じ大きさ。
左のドアだけ大きく作ってあります。

右の4枚は
120センチ✕240センチの半分のサイズ
59センチ✕238センチでつくることで
合板2枚で、つくることが出来ます。
『利用可能率』ほぼ100%です。

左のドアはロスが出ますが、支輪(シリン)と呼ばれる
家具と天井とが接する部分にスキマ隠しとして使います。

究極に『利用可能率』を高め、
資源の無駄とコストを省く。

つくる責任。つかう責任。

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何故、右のドアの高さを、短く作ったかというと…。
家具のスケッチを描いているとき
ふとアイディアが浮かび、カタチにし検証してみました。

上手く行ったようです。
少しでも、働く家族の家事の負担が軽くなるように…。