長く使えるものが売れない理由。

一般住宅にビニールクロスが多く使われて
塩ビシートや 布クロスが普及しないのか?

先日あったエピソードを紹介します。

親しくしている近所の内装屋さんが 
「塩ビシートと布クロスのサンプル帳見せて。」と
事務所を訪れました。
公団住宅、一戸建、新築マンション。
手広くご商売をされている同業の方です。

「サンプル帳持ってないんですか?」と聞くと
「高い商品は施工が難しいからやりたくないんだよ。」
「職人の工賃より高いものは扱わないようにしている。」

確かに、
原価数百円のビニールクロスと比較すると
塩ビシートや布クロスは値段が何倍、何十倍も違います。
施工不良が起きた際の工事店さんのリスクを考えると
「定期的に貼り替えてもらった方がありがたい。」

「職人の工賃より高いものは扱わない。」

今の時代は、そんなところがあるのかもしれません・・・。
10年持って100万円
30年持って200万円
コストパフォーマンスが高いのはどちらでしょう?

漆喰でつくられた壁紙
漆喰ルマージュや


営業の方に
「ハウスメーカーさんには行かないの?」と聞くと

「価格表を見ただけで高いと言われ商品説明もさせて貰えませんでした」

優れたものを作っても、一般の方が知ることもなく
広がらず、消えていってしまう商品も多いようです。

モデルルームで使用した
漆喰壁紙、高耐久床材、塩ビシート。
大切に 長く 使って頂く 愛着。
そんな価値観を「こだわり」とか「匠の技」と言い切ってしまうのは
ちょっと乱暴な気がします。

住空間について これは?!というもの
キチンと情報発信をしていきます。