バリアフリー⑤

バリアフリー

テーブルの高さ気にしたことありますか?

安野(ヤスノ)です。
今日は
車椅子生活の母と一緒に食事をする時に経験した問題点を
内装業の立場から考察してみます。

一般的な
テーブルの高さは72センチ前後
椅子の高さは42センチ前後と言われています。
テーブルと椅子の高さの差を「差尺」と呼びます。
このイラストでは「差尺」30センチです。


座高を高くするためにクッションを入れていますが

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: DSC_9641-2-1024x1024.jpg

小さな母には72センチのテーブルは高いようです。
イメージとしてはこんな感じ・・・。
まるで、子供が食事をしているようになります。

アレ?と思ったので
テーブルと椅子の高さを計り、差尺を出してみました。

おかしいな??? 
テーブルの高さは72・5センチ
車椅子の高さは42センチ前後
ほぼ規定通りです。


そこで、このイラストを思い出しました。

スノーピークというアウトドア用品のメーカーが作った画像です。

スノーピークチェア ブラック LV-251|スノーピーク - エルブレス

こんな椅子を作っています。

Middle STYLE = ダイニングテーブルを
テーブルの高さ66センチ
椅子の高さ40センチ 
差尺26センチに設定してプロダクトを作っています。

どうやら、車椅子のように折りたたむ
布製のモノはお尻に重心を掛けにくく
座高が低くなるので
テーブルの高さを低くしてあるようです。

母の場合は
ショボンと頸椎と胸椎も曲がっているので尚更です。

別の部屋にあったサイドテーブルで試すと
「この高さがちょうどいい。」となりました。

母にはテーブルの高さ63センチがベストのようです。

大きな課題が残ります。
今の家具を、母に合わせテーブルと椅子の足を10センチ程度カットすると
テーブルに厚みがあり
差尺が小さくなりテーブルに足がぶつかってしまいます。

家族、4人から6人で食事をすると
最低でも90センチ×180センチのテーブルサイズになり。

テーブルの厚さは耐荷重と足の本数で決まります。
足を増やすと車椅子では不自由です。

薄いテーブルを作り
撓(タワ)んでしまったら食事どころではありません。

90センチ×180センチのダイニングテーブル。
テーブルの厚みは3センチ~4センチ。足は4本。

どの様にすれば、

車椅子のと家族が楽しく食事が出来るだろう?

商業施設の内装していたので
そういうのは得意です。無理な要望に応えてきました。
耐荷重を落とさずにテーブルの厚みを薄くする方法。
いつか、シェアします。

質問や疑問がありましたら
コメントを頂けると嬉しいです。