テーブルの高さ気にしたことありますか?
安野(ヤスノ)です。
今日は
車椅子生活の母と一緒に食事をする時に経験した問題点を
内装業の立場から考察してみます。
一般的な
テーブルの高さは72センチ前後
椅子の高さは42センチ前後と言われています。
テーブルと椅子の高さの差を「差尺」と呼びます。
このイラストでは「差尺」30センチです。
座高を高くするためにクッションを入れていますが
小さな母には72センチのテーブルは高いようです。
イメージとしてはこんな感じ・・・。
まるで、子供が食事をしているようになります。
アレ?と思ったので
テーブルと椅子の高さを計り、差尺を出してみました。
おかしいな???
テーブルの高さは72・5センチ
車椅子の高さは42センチ前後
ほぼ規定通りです。
そこで、このイラストを思い出しました。
スノーピークというアウトドア用品のメーカーが作った画像です。
こんな椅子を作っています。
Middle STYLE = ダイニングテーブルを
テーブルの高さ66センチ
椅子の高さ40センチ
差尺26センチに設定してプロダクトを作っています。
どうやら、車椅子のように折りたたむ
布製のモノはお尻に重心を掛けにくく
座高が低くなるので
テーブルの高さを低くしてあるようです。
母の場合は
ショボンと頸椎と胸椎も曲がっているので尚更です。
別の部屋にあったサイドテーブルで試すと
「この高さがちょうどいい。」となりました。
母にはテーブルの高さ63センチがベストのようです。
大きな課題が残ります。
今の家具を、母に合わせテーブルと椅子の足を10センチ程度カットすると
テーブルに厚みがあり
差尺が小さくなりテーブルに足がぶつかってしまいます。
家族、4人から6人で食事をすると
最低でも90センチ×180センチのテーブルサイズになり。
テーブルの厚さは耐荷重と足の本数で決まります。
足を増やすと車椅子では不自由です。
薄いテーブルを作り
撓(タワ)んでしまったら食事どころではありません。
90センチ×180センチのダイニングテーブル。
テーブルの厚みは3センチ~4センチ。足は4本。
どの様にすれば、
車椅子の母と家族が楽しく食事が出来るだろう?
商業施設の内装していたので
そういうのは得意です。無理な要望に応えてきました。
耐荷重を落とさずにテーブルの厚みを薄くする方法。
いつか、シェアします。
質問や疑問がありましたら
コメントを頂けると嬉しいです。