和室が敬遠されるようになったのは
畳やカーペットのハウスダストが問題になり
ホコリやダニが、アレルギーを引き起こすことで
大きく世の中がフローリングへ移行した時期があったように感じています。
畳の厚さを40mm、畳の遮音等級がLL-35と仮定した場合。
LL-35レベルの遮音等級を持ったフローリングの工事は可能ですが、
LL-45以下のフローリングって、
柔らかすぎて、足元が不安定になり
『船酔い』のような状態になるのでオススメできません。
遮音のために「床上げ」をするとコストと時間が掛かります。
![](https://sanji.jp/wp-content/uploads/2021/05/image110.png)
モデルルームで使った手法は
元々の床がフラットではなく、バリアフリーになっていなかったのと
フローリングの遮音等級がLL-45だったので
遮音等級を維持し、バリアフリーの状態にする。
そこに、注意をしながら施工を行いました。
①畳を剥がす。
②他の部屋と同じ遮音等級のフローリング(LL-45)を“下地”として貼る。
![](https://sanji.jp/wp-content/uploads/2021/05/image11-1024x576.jpg)
③更に合板を貼り(5㎜~15㎜)家全体の段差を調整してフラットにする。
![](https://sanji.jp/wp-content/uploads/2021/05/image134-576x1024.jpg)
![](https://sanji.jp/wp-content/uploads/2021/05/image83-1024x576.jpg)
④フラットにした後、仕上げの床材を貼る。
![](https://sanji.jp/wp-content/uploads/2021/05/image93-1024x576.jpg)
⑤家全体がバリアフリーになりLL-45 以上の遮音等級を持つ。
![](https://sanji.jp/wp-content/uploads/2021/05/image168-1024x768.jpg)
2つの問題が残ります。
●フローリングを下地として貼る。(もったいない)
●畳の遮音等級 = LL-35より、性能が劣る。
問題点への解答。
◎下地として貼ったフローリングは、
現場のあまりや処分品を使えば安く購入できます。
![](https://sanji.jp/wp-content/uploads/2021/05/image45-1024x576.jpg)
◎全ての部屋をLL-45以上にしてあります。
もし、規約違反と言われたら
「同じ場所に和室を造らないといけないのでしょうか?」
「マンションを手放す際、それで買い手がつくでしょうか?」と
自治会に提議するべき話しだと思います。
辛さ🌶🌶🌶🌶
辛口の安野でした。
絶対的な方法ではありませんが
家の中で小さなお子さんが走り回るのは当たり前。
・その音が、階下の迷惑にならないように。
・ご年配者がつまずかないように
十二分な “配慮” をする。
日々の生活が大切に思います。