和室を洋間に~②~

施工ポイント

和室が敬遠されるようになったのは
畳やカーペットのハウスダストが問題になり
ホコリやダニが、アレルギーを引き起こすことで
大きく世の中がフローリングへ移行した時期があったように感じています。

畳の厚さを40mm、畳の遮音等級がLL-35と仮定した場合。
LL-35レベルの遮音等級を持ったフローリングの工事は可能ですが、
LL-45以下のフローリングって、
柔らかすぎて、足元が不安定になり
『船酔い』のような状態になるのでオススメできません。
遮音のために「床上げ」をするとコストと時間が掛かります。

床上げの施工例です

モデルルームで使った手法は
元々の床がフラットではなく、バリアフリーになっていなかったのと
フローリングの遮音等級がLL-45だったので

遮音等級を維持し、バリアフリーの状態にする。

そこに、注意をしながら施工を行いました。
①畳を剥がす。
②他の部屋と同じ遮音等級のフローリング(LL-45)を“下地”として張る。

③更に合板を張り(5㎜~15㎜)家全体の段差を調整してフラットにする。

④フラットにした後、仕上げの床材を張る。

⑤家全体がバリアフリーになりLL-45 以上の遮音等級を持つ。

2つの問題が残ります。
●フローリングを下地として張る。(もったいない)
●畳の遮音等級 = LL-35より、性能が劣る。

問題点への解答。
◎下地として張ったフローリングは、
 現場のあまりや処分品を使えば安く購入できます。

◎全ての部屋をLL-45以上にしてあります。
もし、規約違反と言われたら
「同じ場所に和室を造らないといけないのでしょうか?」
「マンションを手放す際、それで買い手がつくでしょうか?」と
 自治会に提議するべき話しだと思います。

辛さ🌶🌶🌶🌶

辛口の安野でした。

絶対的な方法ではありませんが
家の中で小さなお子さんが走り回るのは当たり前。
・その音が、階下の迷惑にならないように。
・ご年配者がつまずかないように 
 十二分な “配慮” をする。

日々の生活が大切に思います。