【オーダー家具】銘木に電磁調理器を埋め込んだダイニングテーブルの製作”その2”

オーダー家具

安野です。
「銘木に電磁調理器を埋め込んだダイニングテーブルの製作」の第2回目です。
前回は、木材と電磁調理器の選定を行い、調理器を取り付けるための穴開け加工を行いました。

【オーダー家具】銘木に電磁調理器を埋め込んだダイニングテーブルの製作”その1”
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今回は、木材のサンディング(磨き)の作業についてご紹介していきます。

最短で作業を進めるために

なぜ、サンディングの前に、穴あけ加工作業を行ったかというと、工場への持ち運びの際や、穴あけ加工中にテーブルを傷をつけてしまう可能もあるので、作業の手戻りがないように

穴を開ける加工
 ⇓
木材のサンディング(磨き)

の順番にしました。

サンディング(磨き作業)はキズの修正をすることも出来ます。

ハードメープルの「鬼皮」を剥がす

東京江東区新木場「WOOD SHOP もくもく」で購入した「ハードメープル」には原木の皮が残っていてるので、サンディングをしないと塗装をすることが出来ません。

サンディング作業は、例えて言うと、栗の外側の皮(鬼皮)と内側の皮(渋皮)を剥がすことに似ているかもしれません。

道具を使い、外側の皮を剥がしていく作業と、丁寧に渋皮をむいていく感覚が必要になります。

外側の皮を剥がし、木材に固有の傷があるので形を整えます

柔らかいイメージのテーブルになるように削っていきます

大体、皮をはがせたので作業を確認するために水拭きをします。
木目が見えやすくなり仕上がりのイメージもつきやすくなります。

テーブル側面のサンディング作業とともに、テーブルトップの仕上げ作業に入ります。

私は作業に時間を掛けすぎてしまうところがあり、職人には向かないようです。

しかし、作業の経験をすることは、作業の難易度や掛かる時間がイメージ付きやすくなるので、見積もりや、納期の打ち合わせのために大切だと考えています。

テーブルを長持ちさせるために

木材の割れを防ぐため、テーブル裏面に節があったので、ドリルで取り除き樹脂を入れました。
テーブルを長持ちさせるには十分な筈です。

目の細かいペーパーを使い最終仕上げです。

最後に、電磁調理器を埋め込む開口に塗装をしました。
無塗装のままだと汚れが付きやすくなるので、黒い塗装を塗っておきました。

透き通るような白い無垢の天板が出来ました。

事務所の倉庫を片付けての作業でした。
私は職人ではありませんが、道具もあり、道具の扱い方も知っているので冬休みを利用した作業は二日間でした。

既製の家具とは違い、欲しい機能がありサイズがピッタリで、イメージ通りのオーダーメイド家具ができるのは楽しみです。

私の場合は何かあった時、手慣れた職人がフォローしてくれるという安心感がありました。

家具やフローリングが傷ついた時に使えるテクニック

小さなキズ(穴)をウッドパテで埋めました。
塗装作業の前に木目を再現するリペア作業です。

【道具】
※ペーパー
※アルコール
※コピック(COPIC/イラストペン)

様々な色が揃うコピックはリペア用(補修)に便利です。
匂いの少ない燃料アルコールは洗浄能力も高く気軽に使えます。
家具やフローリングが傷ついた時に使えるテクニックです。

次回は塗装の作業に入っていきます。

【オーダー家具】銘木に電磁調理器を埋め込んだダイニングテーブルの製作”その3”
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